(1サムエル16:13)
「サムエルは油の角を取り,
兄弟たちの真中で彼に油をそそいだ。
主の霊がその日以来,
ダビデの上に激しく下った。
サムエルは立ち上がってラマへ帰った。」
ダビデはエッサイの子です。
ダビデは羊飼いでした。
サウル王の婿となり,
サウルの死後イスラエルの王となります。
40年間イスラエルの王として治めます。
エルサレム遷都,王国統一,
戦線による領土拡大など
繁栄の基礎を築きました。
次の賛美歌は,
待降節(アドベント)に
歌われるものです。
♪「エッサイの根より」(新聖歌69)
「エッサイの根より 生(お)いでたる
くすしき花は 咲き初めけり
わが主イエスの
生まれ給いし この良き日よ」
イエス・キリストは,
このダビデの子孫として生まれます。
〇
ダビデ,サウルに仕える。 (竪琴)
(1サムエル16:21-23)
「ダビデはサウルのもとに来て,
彼に仕えた。
サウルは彼を非常に愛し,
ダビデはサウルの道具持ちとなった。
サウルはエッサイのところに人をやり,
『どうか,
ダビデを私に仕えさせてください。
私の気に入ったから」と言わせた。
神の霊がサウルに臨むたびに,
ダビデは立琴を手に取って,ひき,
サウルは元気を回復して,
良くなり,
わざわいの霊は彼から離れた。』」
音楽によって,
サウルは心を安ませることができました。
音楽にはいやしの力があります。
○
ダビデとゴリアテの戦い
(1サムエル17:48,49口語訳)
「そのペリシテびとが立ち上がり,
近づいてきてダビデに立ち向かったので,
ダビデは急ぎ戦線に走り出て,
ペリシテびとに立ち向かった。
ダビデは手を袋に入れて,
その中から一つの石を取り,
石投げで投げて,
ペリシテびとの額を撃ったので,
石はその額に突き入り,
うつむきに地に倒れた。」
ペリシテ軍からは
大男のゴリアテがあらわれます。
ここに羊飼いのダビデが登場します。
イスラエルとペリシテは
エラの谷をはさんで対峙しました。
主の名によって,
立ち向かったダビデは,
ゴリアテに勝ちました。
(1サムエル17:45口語訳)
「ダビデはペリシテびとに言った,
『おまえはつるぎと,
やりと,投げやりを持って,
わたしに向かってくるが,
わたしは万軍の主の名,
すなわち,おまえがいどんだ,
イスラエルの軍の神の名によって,
おまえに立ち向かう。』」
○
万軍の主の御名によって
(1サムエル17:41-47口語訳)
そのペリシテびとは
進んできてダビデに近づいた。
そのたてを執る者が彼の前にいた。
ペリシテびとは見まわしてダビデを見,
これを侮った。
まだ若くて血色がよく,
姿が美しかったからである。
ペリシテびとはダビデに言った,
「つえを持って,向かってくるが,
わたしは犬なのか」。
ペリシテびとは,
また神々の名によってダビデをのろった。
ペリシテびとはダビデに言った,
「さあ,向かってこい。
おまえの肉を,空の鳥,
野の獣のえじきにしてくれよう」。
ダビデはペリシテびとに言った,
「おまえはつるぎと,
やりと,投げやりを持って,
わたしに向かってくるが,
わたしは万軍の主の名,
すなわち,おまえがいどんだ,
イスラエルの軍の神の名によって,
おまえに立ち向かう。
きょう,主は,
おまえをわたしの手にわたされるであろう。
わたしは,おまえを撃って,
首をはね,
ペリシテびとの軍勢の死かばねを,
きょう,空の鳥,
地の野獣のえじきにし,
イスラエルに,
神がおられることを全地に知らせよう。
またこの全会衆も,
主は救を施すのに,
つるぎとやりを
用いられないことを知るであろう。
この戦いは主の戦いであって,
主がわれわれの手に
おまえたちを渡されるからである」。
戦いの前に,
まず「言論戦」が行われました。
ゴリヤテの用いた言葉は
侮蔑に満ちていたが,
ダビデは信仰の言葉によって
それに対抗しました。
ゴリヤテは,
ダビデの肉を〈空の鳥や野の獣〉(44)
のえじきにすると豪語したが,
ダビデはペリシテ人の陣営全体が
それらのえじきになるのだと
切り返しました。(46)
そして,ゴリヤテの頼みは重く大きな剣,
槍,投げ槍かもしれないが,
自分の頼みは
「万軍の主の御名」(45)であり,
この方こそが「剣や槍を使わずに」(47)
イスラエルを救われるのだと叫びました。
この2人は,
ペリシテ軍とイスラエル軍との
代表戦士でしたが,
同時に偶像の神々と生けるまことの神,
主との代表戦士でもありました。(43,45)
(エペソ6:10-18)
「終わりに言います。
主にあって,
その大能の力によって強められなさい。
悪魔の策略に対して
立ち向かうことができるために,
神のすべての武具を身に着けなさい。
私たちの格闘は血肉に対するものではなく,
主権,力,この暗やみの世界の支配者たち,
また,
天にいるもろもろの悪霊に対するものです。
ですから,
邪悪な日に際して対抗できるように,
また,いっさいを成し遂げて,
堅く立つことができるように,
神のすべての武具をとりなさい。
では,しっかりと立ちなさい。
腰には真理の帯を締め,
胸には正義の胸当てを着け,
足には平和の福音の備えをはきなさい。
これらすべてのものの上に,
信仰の大盾を取りなさい。
それによって,
悪い者が放つ火矢を,
みな消すことができます。
救いのかぶとをかぶり,
また御霊の与える剣である,
神のことばを受け取りなさい。
すべての祈りと願いを用いて,
どんなときにも御霊によって祈りなさい。
そのためには絶えず目をさましていて,
すべての聖徒のために,
忍耐の限りを尽くし,
また祈りなさい。」
(ヘブル11:32-34)
「これ以上,何を言いましょうか。
もし,
ギデオン,バラク,サムソン,エフタ,
またダビデ,サムエル,
預言者たちについても話すならば,
時が足りないでしょう。
彼らは,信仰によって,
国々を征服し,正しいことを行ない,
約束のものを得,ししの口をふさぎ,
火の勢いを消し,剣の刃をのがれ,
弱い者なのに強くされ,
戦いの勇士となり,
他国の陣営を陥れました。」
2022.1.16