(ヨハネ13:14,15)
「主であり師であるこのわたしが,
あなたがたの足を洗ったのですから,
あなたがたもまた
互いに足を洗い合うべきです。
わたしがあなたがたにしたとおりに,
あなたがたもするように,
わたしは
あなたがたに模範を示したのです。」
イエスの弟子が足を洗う行為は
弟子への模範だと言います。
イエスを信じ,救われた者が生きるのは
この「互いに愛し合う」ことによります。
○
(ヨハネ13:34口語訳)
「わたしは,
新しいいましめをあなたがたに与える,
互に愛し合いなさい。
わたしがあなたがたを愛したように,
あなたがたも互に愛し合いなさい。」
弟子への新しい掟は,
互いに愛しなさいというものです。
☆彡
(ヨハネ13:1-20)
さて,過越の祭りの前に,
この世を去って父のみもとに行くべき
自分の時が来たことを知られたので,
世にいる自分のものを愛されたイエスは,
その愛を残るところなく示された。
13:2 夕食の間のことであった。
悪魔はすでにシモンの子イスカリオテ・ユダの心に,
イエスを売ろうとする思いを入れていたが,
イエスは,
父が万物を自分の手に渡されたことと,
ご自分が父から来て父に行くことを知られ,
夕食の席から立ち上がって,
上着を脱ぎ,
手ぬぐいを取って腰にまとわれた。
それから,たらいに水を入れ,
弟子たちの足を洗って,
腰にまとっておられる手ぬぐいで,
ふき始められた。
こうして,
イエスはシモン・ペテロのところに来られた。
ペテロはイエスに言った。
「主よ。あなたが,
私の足を洗ってくださるのですか。」
イエスは答えて言われた。
「わたしがしていることは,
今はあなたにはわからないが,
あとでわかるようになります。」
ペテロはイエスに言った。
「決して私の足をお洗いにならないでください。」
イエスは答えられた。
「もしわたしが洗わなければ,
あなたはわたしと何の関係もありません。」
シモン・ペテロは言った。
「主よ。わたしの足だけでなく,
手も頭も洗ってください。」
イエスは彼に言われた。
「水浴した者は,
足以外は洗う必要がありません。
全身きよいのです。
あなたがたはきよいのですが,
みながそうではありません。」
イエスはご自分を裏切る者を知っておられた。
それで,「みながきよいのではない。」
と言われたのである。
イエスは,彼らの足を洗い終わり,
上着を着けて,再び席に着いて,彼らに言われた。
「わたしがあなたがたに何をしたか,わかりますか。
あなたがたはわたしを先生とも主とも呼んでいます。
あなたがたがそう言うのはよい。
わたしはそのような者だからです。
それで,主であり師であるこのわたしが,
あなたがたの足を洗ったのですから,
あなたがたもまた互いに足を洗い合うべきです。
わたしがあなたがたにしたとおりに,
あなたがたもするように,
わたしはあなたがたに模範を示したのです。
まことに,まことに,
あなたがたに告げます。
しもべはその主人にまさらず,
遣わされた者は遣わした者に
まさるものではありません。
あなたがたがこれらのことを知っているのなら,
それを行なうときに,
あなたがたは祝福されるのです。
わたしは,あなたがた全部の者について
言っているのではありません。
わたしは,わたしが選んだ者を知っています。
しかし聖書に『わたしのパンを食べている者が,
わたしに向かってかかとを上げた。』
と書いてあることは成就するのです。
わたしは,そのことが起こる前に,
今あなたがたに話しておきます。
そのことが起こったときに,
わたしがその人であることを
あなたがたが信じるためです。
まことに,まことに,あなたがたに告げます。
わたしの遣わす者を受け入れる者は,
わたしを受け入れるのです。
わたしを受け入れる者は,
わたしを遣わした方を受け入れるのです。」
○
このとき,イスカリオテのユダの心に悪魔が入ります。
(ヨハネ13:2)