朝の光,夕べの雲

キリスト教,聖書の記事

生ける神の御子キリスト   (マタイ16:15,16)

 

(マタイ16:15,16)

 
「イエスは彼らに言われた。
『あなたがたは,
わたしをだれだと言いますか。』
シモン・ペテロが答えて言った。
『あなたは,
生ける神の御子キリストです。』」
 
 
 
(マタイ16:18)
 
「ではわたしもあなたに言います。
あなたはペテロです。
わたしはこの岩の上に
わたしの教会を建てます。
ハデスの門もそれには打ち勝てません。」
 
 
 
「イエス」の名は,
 
「主は救いである」の意味です。
 
 
「神の御子」とは,
 
イエスが父なる神に関するものであり,
 
イエスの神性をあらわしています。
 
 
「キリスト」とは,
 
油注がれたものの意味で,
 
頭に油を注ぐことによって,
 
その人が特別な職務に
 
就くことを示しています。
 
 
 
イエスの生涯は前半と後半で分けられます。
 
前半は,ガリラヤ湖畔での宣教活動です。
 
 
「ガリラヤの春」と呼ばれています。
 
 
後半は,イエスがエルサレムの入り,
 
受難週と呼ばれる1週間を過ごし
 
十字架につけられる
 
「十字架への道」と呼ばれます。
 
 
そしてこの2つの帰還を分ける分水嶺が,
 
ペテロの信仰告白のある,
 
「ピリポ・カイザリヤの出来事」です。
 
 
 
 
 
ペテロ,信仰を言い表す
 
 
(マタイ16:13-21)
 
ピリポ・カイザリヤの地方に行かれたとき,
イエスは弟子たちに尋ねて言われた。
「人々は人の子を
だれだと言っていますか。」
彼らは言った。
「バプテスマのヨハネだと言う人もあり,
エリヤだと言う人もあります。
またほかの人たちはエレミヤだとか,
また預言者のひとりだとも言っています。」
イエスは彼らに言われた。
「あなたがたは,
わたしをだれだと言いますか。」
シモン・ペテロが答えて言った。
「あなたは,
生ける神の御子キリストです。」
するとイエスは,彼に答えて言われた。
「バルヨナ・シモン。あなたは幸いです。
このことをあなたに
明らかに示したのは人間ではなく,
天にいますわたしの父です。
ではわたしもあなたに言います。
あなたはペテロです。
わたしはこの岩の上に
わたしの教会を建てます。
ハデスの門もそれには打ち勝てません。
わたしは,
あなたに天の御国のかぎを上げます。
何でもあなたが地上でつなぐなら,
それは天においてもつながれており,
あなたが地上で解くなら,
それは天においても解かれています。」
そのとき,イエスは,
ご自分がキリストであることを
だれにも言ってはならない,
と弟子たちを戒められた。
その時から,イエス・キリストは,
ご自分がエルサレムに行って,
長老,祭司長,律法学者たちから
多くの苦しみを受け,
殺され,そして三日目に
よみがえらなければならないことを
弟子たちに示し始められた。
 
 
 
 
 
 
生ける神の御子キリスト
 
(マタイ16:15,16)
 
「イエスは彼らに言われた。
『あなたがたは,
わたしをだれだと言いますか。』
シモン・ペテロが答えて言った。
『あなたは,
生ける神の御子キリストです。』」
 
 
(マタイ16:18)
 
「ではわたしもあなたに言います。
あなたはペテロです。
わたしはこの岩の上に
わたしの教会を建てます。
ハデスの門もそれには打ち勝てません。」
 
 
イエス・キリスト昇天し,
 
聖霊が下り,教会が出来ます。
 
 
教会は,イエス・キリストを土台とします。
 
多くの人々がイエス・キリストを信じます。
 
 
この人々の心には
 
イエス・キリストがいます。
 
 
ペテロの信仰告白が岩なのです。
 
 
イエス・キリストは「宝」であり,
 
わたしたちは「土の器」です。
 
 
(2コリント4:7)
「わたしたちは,
この宝を土の器の中に持っている。
その測り知れない力は神のものであって,
わたしたちから出たものでないことが,
あらわれるためである。」
 
 
 
 
天の御国の鍵
 
(マタイ16:19)
 
「わたしは,
あなたに天の御国のかぎを上げます。
何でもあなたが地上でつなぐなら,
それは天においてもつながれており,
あなたが地上で解くなら,
それは天においても解かれています。」
 
 
 
人を救うのは神ですが,
 
信じる者は
 
人々を救う責任と特権があります。
 
それが,「かぎ(鍵)」です。
 
 
 
(マタイ16:19)
 
「鍵」とは,
 
神の国(キリストの福音)の戸を
 
開く機能です。
 
 
ペテロはこの機能を用い,
 
まずユダヤ人に
 
(使徒2:14-42)。
 
ついで異邦人にも
 
神の国の戸を開きました。
 
(使徒10章)
 
 
 
 
 
イエス,死と復活を預言
 
(マタイ16:21)
「その時から,イエス・キリストは,
ご自分がエルサレムに行って,
長老,祭司長,律法学者たちから
多くの苦しみを受け,
殺され,そして三日目に
よみがえらなければならないことを
弟子たちに示し始められた。」
 
 
 
神は,大切なことは,
 
あらかじめ言葉で示されます。
 
 
イエスもこれから起きる大切なことを
 
話されました。
 
 
事が起きたとき,
 
その意味が分かるためです。
 
 
(マタイ16:21-28)
その時から,イエス・キリストは,
ご自分がエルサレムに行って,
長老,祭司長,律法学者たちから
多くの苦しみを受け,殺され,
そして三日目に
よみがえらなければならないことを
弟子たちに示し始められた。
するとペテロは,イエスを引き寄せて,
いさめ始めた。
「主よ。神の御恵みがありますように。
そんなことが,
あなたに起こるはずはありません。」
しかし,イエスは振り向いて,
ペテロに言われた。
「下がれ。サタン。
あなたはわたしの邪魔をするものだ。
あなたは神のことを思わないで,
人のことを思っている。」
それから,イエスは弟子たちに言われた。
「だれでも
わたしについて来たいと思うなら,
自分を捨て,自分の十字架を負い,
そしてわたしについて来なさい。
いのちを救おうと思う者はそれを失い,
わたしのためにいのちを失う者は,
それを見いだすのです。
人は,たとい全世界を手に入れても,
まことのいのちを損じたら,
何の得がありましょう。
そのいのちを買い戻すのには,
人はいったい何を差し出せばよいでしょう。
人の子は父の栄光を帯びて,
御使いたちとともに,
やがて来ようとしているのです。
その時には,
おのおのその行いに応じて報いをします。
まことに,あなたがたに告げます。
ここに立っている人々の中には,
人の子が御国とともに来るのを見るまでは,
決して死を味わわない人々がいます。」
 
 
 
2019-11-28