(マタイ13:31,32)
「イエスは,
また別のたとえを彼らに示して言われた。
『天の御国は,
からし種のようなものです。
それを取って,畑に蒔くと,
どんな種よりも小さいのですが,
生長すると,どの野菜よりも大きくなり,
空の鳥が来て,
その枝に巣を作るほどの木になります。』」
ここでは「からし種」は,
「天の御国」(天国)をあらわしています。
天の国である「からし種」が
わたしたちの心に入るなら,
天の国は大きく成長します。
天の国は,からし種のように命があります。
命のあるものは,成長します。
天の国も成長します。
☆
マタイは「天の御国」といいますが,
「神の国」は神の支配を指します。
キリストは神の国の福音を宣べ伝えました。
イエス・キリスが来られたのは,
人間を罪の支配から救い出して,
神の支配する「神の国」
に入れるためでした。
(ルカ13:18,19)
イエス・キリストは,
神の国(天国)を次のように言います。
(マタイ4:17)
「この時から
イエスは教を宣べはじめて言われた,
『悔い改めよ,天国は近づいた』」。
(ルカ17:21)
「また『見よ,ここにある』
『あそこにある』などとも言えない。
神の国は,
実にあなたがたのただ中にあるのだ」。
神の国は
キリストによってもたらされました。
そして,この世の終わりに完成します。
完成された神の国は次のようです。
(黙21:1-4口語訳)
「わたしはまた,
新しい天と新しい地とを見た。
先の天と地とは消え去り,
海もなくなってしまった。
また,聖なる都,新しいエルサレムが,
夫のために着飾った花嫁のように
用意をととのえて,
神のもとを出て,
天から下って来るのを見た。
また,御座から大きな声が叫ぶのを聞いた,
『見よ,神の幕屋が人と共にあり,
神が人と共に住み,
人は神の民となり,
神自ら人と共にいまして,
人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。
もはや,死もなく,悲しみも,
叫びも,痛みもない。
先のものが,
すでに過ぎ去ったからである』」。
2019-01-12