イエスの変貌
(マタイ17:1,2)
「それから六日たって,
イエスは,
ペテロとヤコブと
その兄弟ヨハネだけを連れて,
高い山に導いて行かれた。
そして彼らの目の前で,
御姿が変わり,
御顔は太陽のように輝き,
御衣は光のように白くなった。」
イエスは,弟子たちに,
ご自身の姿を示すためでした。
ペテロは,イエスが復活した後,
この出来事を手紙に書いています。
☆
イエスの栄光の姿(17:1‐13)
受難予告から6日後,
イエスはペテロ,ヤコブ,ヨハネの
3人を連れて山に登ります。
3人が特にイエスのそばにいたことは,
マコ1:29,5:37,9:2,14:33
からわかります。
「高い山」(1)は,
ガリラヤのタボル山とされてきました。
ピリポ・カイザリヤに近い
ヘルモン山だと思われます。
イエスは弟子たちの目の前で,
姿が変り,顔はまぶしく光り輝き,
着ていた衣まで白く光りました。
そして,
モーセとエリヤが現れ
イエスと語り合いました。
モーセは律法を与えた
旧約の指導者です。(ヨハ1:17)
エリヤは代表的預言者です。
また旧約聖書においてこの2人だけが,
神が自分の前を
通り過ぎるのを見ています。
イエスが旧約聖書を
成就する方であり,
神の顕現であることを示しました。
「彼らはエルサレムにおける
イエスの最期について話し合った」
(ルカ9:31)と記してあります。
この「最後について」とは,
ギリシャ語では,
エクソドスであって,
出エジプトから出て,
約束の地に行くことです。
イエス・キリストが
これからしようとすることです。
信じる者を救い出すことです。