朝の光,夕べの雲

キリスト教,聖書の記事

ルカの福音書 2022.11.11

 


ルカの福音書  解説1  

 

ルカ1:1-2:52

 

イエス,幼少時代まで

 

 

 

 

ルカの福音書

 

 

 ルカの福音書は,

 

 医者のルカが書きました。

 

 

 ル力は,

 

パウロとともに伝道旅行をしています。

 

 

 ルカは,この福音書と

 

「使徒の働き」を書きました。

 

 

 ルカは,テオピロと呼ばれる人に,

 

 イエスについて確かなことを

 

知らせるためにこの福音書を書きました。

 

 

 

  

受胎告知

 

(ルカ1:30,31)

 

「すると御使いが言った。

『こわがることはない。マリヤ。

あなたは神から恵みを受けたのです。

ご覧なさい。

あなたはみごもって,

男の子を産みます。

名をイエスとつけなさい。』」

 

 

天使は,マリヤに

 

イエスを宿すことになると告げます。

 

 

聖書では,天使は大事な事がらを

 

告げるときに出てきます。

 

 

マリヤが天使の言葉を受け入れたのは,

 

聖霊も働いたからです。

 

 

 

 

マリヤがみごもったのは,

 

聖霊の働きでした。

 

 

(ルカ1:35)

 

「御使が答えて言った,

『聖霊があなたに臨み,

いと高き者の力が

あなたをおおうでしょう。

それゆえに,

生れ出る子は聖なるものであり,

神の子と,となえられるでしょう。』」

 

 

  

 

受胎告知

 

(ルカ1:38)

 

「マリヤは言った。

『ほんとうに,私は主のはしためです。

どうぞ,あなたのおことばどおり

この身になりますように。』

こうして御使いは

彼女から去って行った。

 

  

神が私たちに臨むときに,

 

信じられないような出来事が

 

起きることがあります。

 

 

処女のマリヤが聖霊によって,

 

子を宿しました。

 

 

 神が,全知全能だからできたのです。

 

 

 

 ○

 

 

 

イエス・キリストの誕生

 

 

(ルカ2:11,12)

 

「きょうダビデの町で,

 

あなたがたのために,

 

救い主がお生まれになりました。

 

この方こそ主キリストです。

 

あなたがは,

 

布にくるまって飼葉おけに寝ておられる

 

みどりごを見つけます。

 

これが,

 

あなたがたのためのしるしです。」

 

 

 

 ○

 

 

 

イエスは,ダビデの町の

 

ベツレヘムでお生れになります。

 

 

当時は,さげすまれていた羊飼いに,

 

御使い(天使)が,

 

キリストの誕生を知らせます。

 

 

小さな「飼い葉おけ」が,

 

救い主のしるし(印)となります。

 

 

神様は最も大切なことを,

 

さげすまれていた人,

 

最も弱い人に知らせました。

 

 

 ○

 

2019-11-11

 

ルカの福音書2 3-4章 宣教準備

 

 

宣教準備

 

ルカ3:1-4:13

 

 

 

 

洗礼者ヨハネの役割

 

(ルカ3:15-18 口語訳)

 

「民衆は救主を待ち望んでいたので,

みな心の中でヨハネのことを,

もしかしたらこの人が

それではなかろうかと考えていた。 

そこでヨハネは

みんなの者にむかって言った,

『わたしは水でおまえたちに

バプテスマを授けるが,

わたしよりも力のあるかたが,

おいでになる。

わたしには,

そのくつのひもを解く値うちもない。

このかたは,

聖霊と火とによっておまえたちに

バプテスマをお授けになるであろう。 

また,箕を手に持って,

打ち場の麦をふるい分け,

麦は倉に納め,

からは消えない火で

焼き捨てるであろう」。

 

 

「民衆」は,

 

「救い主」を待ち望んでいました。

 

 

彼らはヨハネを救い主(キリスト)では

 

ないかと考えていました。

 

 

ヨハネは,それを否定します。

 

 

そして,そのかた(キリスト)は,

 

「聖霊と火とによって

 

おまえたちにバプテスマを

 

お授けになるであろう」

 

とヨハネは言います。

 

 

 

 

イエス・キリストの洗礼

 

(ルカ3:21,22)

 

「民衆がみなバプテスマを

受けていたころ,

イエスもバプテスマをお受けになり,

そして祈っておられると,天が開け, 

聖霊が,鳩のような形をして,

自分の上に下られるのをご覧になった。

また,天から声がした。

『あなたは,わたしの愛する子,

わたしはあなたを喜ぶ。』」

 

 

○ 

 

 

 洗礼者ヨハネは,

 

イエス・キリストが来られるのに備えて,

 

人々に洗礼を授けていました。

 

 

 

イエス・キリストは

 

ご自分の働きを始める前に,

 

ヨハネのところに行き,

 

洗礼を受けました。

 

 

 

このとき,

 

「天が開け,

 

聖霊が,鳩のような形をして」

 

イエスに下りました。

 

 

そして,天から次の声がありました。

 

 

 (ルカ3,22)

「あなたは,

わたしの愛する子,

わたしはあなたを喜ぶ」

 

 

父なる神からの声でした。

 

 

イエス・キリストの洗礼は

 

わたしたちへの模範でした。

 

 

 

このイエスの洗礼は,

 

福音書のすべてに記されています。

 

 

父なる神と聖霊の働きは,

 

イエス・キリストの生涯におよびます。

 

 

降誕,洗礼,生涯,

 

十字架,復活,再臨は,

 

父なる神,聖霊が共に働いています。

 

 

 

 

荒野の誘惑

 

 

(ルカ4:9-12)

 

悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き,

神殿の頂に立たせて,こう言った。

「あなたが神の子なら,

ここから飛び降りなさい。

『神は,

御使いたちに命じてあなたを守らせる。』

とも,

『あなたの足が

石に打ち当たることのないように,

彼らの手で,あなたをささえさせる。』

とも書いてあるからです。」

するとイエスは答えて言われた。

「『あなたの神である主を

試みてはならない。』

と言われている。」

 

 

 

イエス・キリストは

 

「第二のアダム」といわれています。

 

 

アダムが罪を犯したのは,

 

神の愛のある楽園でした。

 

 

アダムは最も恵まれた環境の中で,

 

言いつけを破りました。

 

 

イエス・キリストは

 

耐えがたい苦しみの中で,

 

 厳しい誘惑を受けましたが,

 

罪を犯しませんでした。

 

 

この荒野の誘惑は,

 

聖霊によるものでした。

 

 

イエスは,この誘惑に打ち勝ちました。

 

 

(ルカ4:1,2)

 

「イエスは聖霊に満ちて

ヨルダン川から帰り, 

荒野を四十日のあいだ

御霊にひきまわされて,

悪魔の試みにあわれた。

そのあいだ何も食べず,

その日数がつきると,

空腹になられた。」

 

 

 ○

 

 

ガリラヤで伝道を始める

 

 

(ルカ4:14,15)

 

「それからイエスは

御霊の力に満ちあふれて

ガリラヤへ帰られると,

そのうわさが

その地方全体にひろまった。 

イエスは諸会堂で教え,

みんなの者から尊敬をお受けになった。」

 

 

 

荒野の誘惑の後,

 

ガリラヤに帰らっれますが,

 

御霊(聖霊)の力に満ち溢れていました。

 

 

聖霊に満ち溢れていたのは,

 

イエスの生涯をつらぬきます。

 

 

 

 2019-11-11

 

 

 

ルカの福音書3 4-9章 ガリラヤ宣教 

 

ルカの福音書 3

 

ガリラヤ宣教

 

ルカ4:14-9:50

 

○ 

 

 

宣教の開始

 

(ルカ4:21)

 

「イエスは人々にこう言っ

て話し始められた。

『きょう,聖書のこのみことばが,

あなたがたが聞いたとおり

実現しました。』」

 

 

イエス・キリストは,洗礼の後,

 

お育ちになったナザレに行き,

 

会堂で教えました。

 

 

そのときの言葉です。

 

 

「主の恵みの年」が,

 

実現したということです。

 

 

イエス・キリストを信じる者が,

 

この恵みに入れるといいます。

 

 

 

 

この,イエス・キリストの宣教は

 

御霊(聖霊)の働きによりました。

 

 

(ルカ4:14)

 

「イエスは御霊の力に満ちあふれて

ガリラヤへ帰られると,

そのうわさが

その地方全体にひろまった。」

 

 

 

 

(ルカ4:18,19)

 

「主の御霊がわたしに宿っている。

貧しい人々に福音を

宣べ伝えさせるために,

わたしを聖別してくださったからである。

主はわたしをつかわして,

囚人が解放され,

盲人の目が開かれることを告げ知らせ,

打ちひしがれている者に自由を得させ, 

主のめぐみの年を

告げ知らせるのである」。

 

 

イエスの生涯は,

 

御霊(聖霊)の働きによるものでした。

 

 

 

 

ナザレの会堂で聖書の朗読

 

 

 (ルカ4:15-18)

 

「イエスは,彼らの会堂で教え,

みなの人にあがめられた。

それから,

イエスはご自分の育ったナザレに行き,

いつものとおり安息日に会堂に入り,

朗読しようとして立たれた。

すると、

預言者イザヤの書が手渡されたので,

その書を開いて,

こう書いてある所を見つけられた。

『わたしの上に主の御霊がおられる。

主が、貧しい人々に

福音を伝えるようにと,

わたしに油をそそがれたのだから。

主はわたしを遣わされた。

捕らわれ人には赦免を,

盲人には目の開かれることを

告げるために。

しいたげられている人々を自由にし,

主の恵みの年を告げ知らせるために。』」

 

 

 ○

 

 

 

ペテロを召しだす

 

 (ルカ5:10,11)

 

「シモンの仲間であった

ゼベダイの子ヤコブやヨハネも

同じであった。

イエスはシモンにこう言われた。

『こわがらなくてもよい。

これから後,

あなたは人間をとるようになるのです。』

 彼らは,舟を陸に着けると,

何もかも捨てて,イエスに従った。」

 

 

イエス・キリストが

 

ペテロを召したとき,

 

ペテロはすべてを捨てて

 

イエス・キリストに従いました。

 

 

主に従うとは,

 

生活の中でイエス・キリストを

 

第一にすることです。

 

 

イエスは,

 

ご自分がだれであるかを人々に知らせ,

 

ご自分に従う人々を招き始められました。

 

 

 

 

 

失われた人の救い

 

(ルカ5:31,32)

 

「そこで,イエスは答えて言われた。

『医者を必要とするのは

丈夫な者ではなく,病人です。

わたしは正しい人を招くためではなく,

罪人を招いて,

悔い改めさせるために来たのです。』」

 

 

イエスは取税人のレビを

 

召したときの言葉です。

 

 

イエス・キリストは,

 

弱い人に憐れみを示されました。

 

 

女性,子どもたち,

 

貧しい人たちを憐れみ,

 

愛されました。

 

 

ルカは医者であったため,

 

弱い人,社会で外された人に向けて,

 

イエス・キリストの

 

言葉とわざを記述します。

 

 

 ○

 

 

平地の教え

 

(ルカ6:17-19)

 

「イエスは彼らと一緒に

山を下って平地に立たれたが,

大ぜいの弟子たちや,

ユダヤ全土,エルサレム,

ツロとシドンの海岸地方などからの

大群衆が,教を聞こうとし,

また病気をなおしてもらおうとして,

そこにきていた。

そして汚れた霊に

悩まされている者たちも,

いやされた。 

また群衆はイエスにさわろうと努めた。

それは力がイエスの内から出て,

みんなの者を次々に

いやしたからである。」

 

 

マタイの福音書の

 

「山上の教え」に対応するものです。

 

 

小高い場所であり,登れば山,下れば平地で

 

同じ所ではないかという人もいます。

 

 

イエスは,救いの福音を話し,

 

病気をいやし,

 

汚れた霊(悪霊)をいやしました。

 

 

イエスの内から出たのは,聖霊です。

 

 

イエスの3つの働きが,

 

福音を教え,

 

病気をいやし,悪霊を追い出すことです。

 

 

イエスが十字架で成し遂げる業であり,

 

聖霊の力で,

 

わたしたちにおよぶものです。

 

 

 

イエスはこの救いの業を

 

十字架で成し遂げ,

 

わたしたちが信じたとき

 

わたしたちが受け取ります。

 

 

そして,再臨の時,

 

この業は完成します。

 

 

 

 

心の貧しい者

 

 (ルカ6:20)

 

「貧しい者は幸いです。

神の国はあなたがたのものですから。」

 

 

「平地の教え」の一部です。

 

 

貧しいとは,

 

神の他に何も持たない人です。

 

 

その人は幸いだと,言うのです。

 

 

この貧しい人は

 

イエス・キリスト御自身でもあります。

 

 ○

 

 

やもめの息子を生き返らす

 

 

(ルカ7:13)

 

「主はその母親を見てかわいそうに思い,

『泣かなくてもよい。』

と言われた。」

 

 

死の問題に解決を与え,

 

慰めを与える方は,

 

死んでよみがえられた

 

イエス・キリストだけです。

 

 

 

(ルカ7:14,15)

 

「そして近寄って棺に手をかけられると,

かついでいた人たちが立ち止まったので,

『青年よ。あなたに言う,起きなさい。』

と言われた。

すると,その死人が起き上がって,

ものを言い始めたので,

イエスは彼を母親に返された。」

 

 

 ○

  

 

「種蒔き」のたとえ

 

(ルカ8:8)

 

「『また,別の種は良い地に落ち,

生え出て,百倍の実を結んだ。』

イエスは,これらのことを話しながら

『聞く耳のある者は聞きなさい』

と叫ばれた。」

 

 

 イエスはたとえで,人々に話しました。

 

弟子に次のように解き明かしています。

 

 

 (ルカ8:11)

 

「このたとえの意味はこうです。

 

種は神のことばです。」

 

 

 

 (ルカ8:15)

 

「良い地に落ちるとは,

 

こういう人たちのことです。

 

正しい,良い心でみことばを聞くと,

 

それをしっかりと守り,

 

よく耐えて,実を結ばせるのです。」

 

 

神の言葉を,良い心で聞き,

 

しっかり守るなら,

 

実を結ぶことが出来ると言います。

 

 

 ○

 

 

 

 

風をしずめるイエス

 

 

(ルカ8:24b)

 

「イエスは,起き上がって,

 

風と荒波とをしかりつけられた。

 

すると風も波も治まり,

 

なぎになった。」

 

 

(ルカ8:25)

 

「弟子たちは驚き恐れて互いに言った。

 

『風も水も,

 

お命じになれば従うとは,

 

いったいこの方は

 

どういう方なのだろう。』」

 

 

弟子たちは,漁師であり,

 

風も水もよく知っていました。

 

 

その弟子たちが,

 

イエス・キリストの言葉と業に驚きました。

 

 

イエス・キリストは

 

自然を支配するお方でした。

 

 

 ○ 

 

 

 「5つのパンと2匹のさかな」

 

 

(ルカ9:16,17)

 

「するとイエスは,

五つのパンと二匹の魚を取り,

天を見上げて,

それらを祝福して裂き,

群衆に配るように弟子たちに与えられた。

人々はみな,

食べて満腹した。

そして,

余ったパン切れを取り集めると,

十二かごあった。」

 

 

ここでの奇跡は,

 

5つのパンと2匹のさかなを,

 

主にささげることから始まりました。

 

 

イエス・キリストは

 

祈りをささげました。

 

 

この奇蹟によって,

 

イエスは救い主であることを示しました。

 

 

 

  ○

 

 

山上の変貌(へんぼう)

 

(ルカ9:35)

 

「すると雲の中から,

『これは,わたしの愛する子,

わたしの選んだ者である。

彼の言うことを聞きなさい。』

と言う声がした。」

 

 

 

神が,イエス・キリストは,

 

「わたしの愛する子」

 

であると宣言します。

 

 

 

イエスが

 

神の子であるという神の宣言です。

 

 

この山上の変貌の出来事は,

 

イエスが十字架にかかり

 

復活することの予告でもありました。

 

 

 

 

 

 

山上の変貌

 

(ルカ9:31,35

 

「栄光のうちに現れて,

イエスがエルサレムで

遂げようとしておられる

ご最期について

いっしょに話していたのである。

すると雲の中から,

『これは,わたしの愛する子,

わたしの選んだ者である。

彼の言うことを聞きなさい』

と言う声がした。」

 

 

イエスの最期である十字架の死は,

 

神の栄光であります。

 

 

神の栄光は,

 

イエスの十字架による

 

罪の処分が必要です。

 

 

(ローマ3:23-26)

 

「すなわち,

すべての人は罪を犯したため,

神の栄光を受けられなくなっており,

彼らは,価なしに,神の恵みにより,

キリスト・イエスによるあがないによって

義とされるのである。

神はこのキリストを立てて,

その血による,

信仰をもって受くべき

あがないの供え物とされた。

それは神の義を示すためであった。

すなわち,今までに犯された罪を,

神は忍耐をもって見のがしておられたが,

それは,今の時に,

神の義を示すためであった。

こうして,神みずからが義となり,

さらに,イエスを信じる者を

義とされるのである。」

 

 

 

 

2019-11-11

 

 

ルカの福音書4 (9ー19章) エルサレムに上る

 

ルカ4

 

エルサレムに上る

 

ルカ9:51-19:27

 

 

 

 

 

72人の派遣

 

(ルカ10:20)

「ただあなたがたの名が

天に書きしるされていることを

喜びなさい。」

 

 

 

イエスは弟子たちに,

 

「名が天に書きしるされていること」

 

を喜びなさいといいます。

 

 

救われていることを,

 

喜びなさいといっています。

 

 

☆彡

 

 

(ルカ10:17-20)

 

「七十人が喜んで帰って来て,

こう言った。

『主よ。あなたの御名を使うと,

悪霊どもでさえ,

私たちに服従します。』

イエスは言われた。

『わたしが見ていると,

サタンが,

いなずまのように天から落ちました。

確かに,わたしは,

あなたがたに,蛇やさそりを踏みつけ,

敵のあらゆる力に打ち勝つ

権威を授けたのです。

だから,あなたがたに害を加えるものは

何一つありません。

だがしかし,

悪霊どもがあなたがたに

服従するからといって,

喜んではなりません。

ただあなたがたの名が

天に書きしるされていることを

喜びなさい。』

 

 

 

 

 

イエスはこのとき,

 

聖霊によって喜びます。

 

(ルカ10:21)

 

「そのとき,

イエスは聖霊によって

喜びあふれて言われた,

『天地の主なる父よ。

あなたをほめたたえます。

これらの事を知恵のある者や

賢い者に隠して,

幼な子にあらわしてくださいました。

父よ,これはまことに,

みこころにかなった事でした。』」

 

 

 

イエス・キリストのわざは,

 

聖霊によるものでした。

 

 

(ヨハネ14:10)

 

「わたしが父におり,

父がわたしにおられることを

あなたは信じないのか。

わたしがあなたがたに話している言葉は,

自分から話しているのではない。

父がわたしのうちにおられて,

みわざをなさっているのである。」

 

 

 

 

マルタとマリヤ

 

(ルカ10:41-42)

 

「主は答えて言われた。

『マルタ,マルタ。

あなたは,いろいろなことを心配して,

気を使っています。

しかし,

どうしても必要なことはわずかです。

いや,一つだけです。

マリヤはその良いほうを選んだのです。

彼女からそれを

取り上げてはいけません。』」

 

 

「どうしても必要なこと」とは,

 

イエスの言葉に耳を傾けることです。

 

 

そのことは,

 

愛の源であるイエスを愛することです。

 

 

マリヤは最高のもてなしの奉仕をします。

 

 

この記事は,

 

「良きサマリヤ人」の後に

 

書かれています。

 

 

☆彡

 

 

マルタとマリヤ

 

(ルカ10:38-42)

 

「彼らが旅を続けているうち,

イエスがある村に入られると,

マルタという女が喜んで家にお迎えした。

彼女にマリヤという妹がいたが,

主の足もとにすわって,

みことばに聞き入っていた。

ところが,マルタは,

いろいろともてなしのために

気が落ち着かず,

みもとに来て言った。

『主よ。

妹が私だけに

おもてなしをさせているのを,

何ともお思いにならないのでしょうか。

私の手伝いをするように,

妹におっしゃってください。』

主は答えて言われた。

『マルタ,マルタ。

あなたは,いろいろなことを心配して,

気を使っています。

しかし,

どうしても必要なことはわずかです。

いや,一つだけです。

マリヤはその良いほうを選んだのです。

彼女からそれを

取り上げてはいけません。』

 

 

 

 

 

ルカによる主の祈り

 

(ルカ11:2-4)

 

そこでイエスは,彼らに言われた。

「祈るときには,こう言いなさい。

『父よ。

御名があがめられますように。

御国が来ますように。

私たちの日ごとの糧を

毎日お与えください。

私たちの罪をお赦しください。

私たちも私たちに

負いめのある者をみな赦します。

私たちを試みに

会わせないでください。』」

 

 

ルカの福音書による「主の祈り」です。

 

 

 

 

聖霊をくださる

 

(ルカ11:13)

 

「このように,

あなたがたは悪い者であっても,

自分の子供には,

良い贈り物をすることを

知っているとすれば,

天の父はなおさら,

求めて来る者に聖霊を

下さらないことがあろうか」。

 

 

イエスは聖霊を祈り求めるように言います。

 

 

☆彡

 

 

(ルカ11:5-13)

 

「そして彼らに言われた,

「あなたがたのうちのだれかに,

友人があるとして,

その人のところへ真夜中に行き,

『友よ,パンを三つ貸してください。 

友だちが旅先から

わたしのところに着いたのですが,

何も出すものがありませんから』

と言った場合, 

彼は内から,

『面倒をかけないでくれ。

もう戸は締めてしまったし,

子供たちもわたしと一緒に

床にはいっているので,

いま起きて何もあげるわけにはいかない』

と言うであろう。 

しかし,よく聞きなさい,

友人だからというのでは

起きて与えないが,

しきりに願うので,

起き上がって必要なものを

出してくれるであろう。 

そこでわたしはあなたがたに言う。

求めよ,そうすれば,

与えられるであろう。

捜せ,そうすれば見いだすであろう。

門をたたけ,そうすれば,

あけてもらえるであろう。 

すべて求める者は得,捜す者は見いだし,

門をたたく者はあけてもらえるからである。 

あなたがたのうちで,父であるものは,

その子が魚を求めるのに,

魚の代りにへびを与えるだろうか。 

卵を求めるのに,

さそりを与えるだろうか。 

このように,

あなたがたは悪い者であっても,

自分の子供には,

良い贈り物をすることを知っているとすれば,

天の父はなおさら,

求めて来る者に

聖霊を下さらないことがあろうか。」

 

 

 

 

悪霊を追い出す

 

(ルカ11:20)

 

「わたしが神の指(聖霊)によって

悪霊を追い出しているのなら,

神の国はすでに

あなたがたのところにきたのである。」 

 

 

イエスのわざは,聖霊によります。

 

 

 

 

一羽の雀

 

(ルカ12:7)

 

「それどころか,

あなたがたの頭の毛さえも,

みな数えられています。

恐れることはありません。

あなたがたは,

たくさんの雀よりもすぐれた者です。」

 

 

雀2羽が1アサリオン,

 

4羽だと2アサリオンですが

 

1羽がおまけになり,

 

5羽で2アサリオンになります。

 

 

神はおまけの一羽の雀さえも

 

覚えてくださっています。

 

 

神はわたしたちを

 

雀以上に覚えてくださっています。

 

 

ですから,

 

「人間たちを恐れてはいけません」

 

と言われます。

 

 

☆彡

 

 

(ルカ12:4-7)

 

「そこで,

わたしの友であるあなたがたに言います。

からだを殺しても,

あとはそれ以上何もできない人間たちを

恐れてはいけません。

恐れなければならない方を,

あなたがたに教えてあげましょう。

殺したあとで,

ゲヘナに投げ込む権威を

持っておられる方を恐れなさい。

そうです。

あなたがたに言います。

この方を恐れなさい。

五羽の雀は二アサリオンで

売っているでしょう。

そんな雀の一羽でも,

神の御前には忘れられてはいません。

それどころか,

あなたがたの頭の毛さえも,

みな数えられています。

恐れることはありません。

あなたがたは,

たくさんの雀よりもすぐれた者です。」

 

 

 

 

イエス,安息日に婦人をいやします。

 

(ルカ13:15,16)

 

「主は彼に答えて言われた。

『偽善者たち。

あなたがたは,

安息日に,牛やろばを小屋からほどき,

水を飲ませに

連れて行くではありませんか。

この女はアブラハムの娘なのです。

それを十八年もの間サタンが

縛っていたのです。

安息日だからといって

この束縛を解いてやっては

いけないのですか。』」

 

 

 

律法学者たちは,

 

安息日は休むものでした。

 

 

イエスは,

 

安息日にも人々をいやしました。

 

 

 

 

聖霊をけがす者は,ゆるされない 

 

 

(ルカ12:10-12)

 

「また,人の子に言い逆らう者は

ゆるされるであろうが,

聖霊をけがす者は,

ゆるされることはない。 

あなたがたが会堂や役人や高官の前へ

ひっぱられて行った場合には,

何をどう弁明しようか,

何を言おうかと心配しないがよい。 

言うべきことは,

聖霊がその時に

教えてくださるからである」。

 

 

イエスは,聖霊をけがす者は,

 

赦されないといいます。

 

 

また,イエスは,

 

弟子たちが当局に連行されたときは

 

聖霊が助けてくださるといいます。

 

 

 

 

「からし種」と「パン種」のたとえ

 

 

(ルカ13:18-21)

 

「イエスは言われた。

『神の国は何に似ているか。

何にたとえようか。

それは,からし種に似ている。

人がこれを取って庭に蒔くと,

成長して木になり,

その枝には空の鳥が巣を作る。』

また言われた。

『神の国を何にたとえようか。

パン種に似ている。

女がこれを取って

三サトンの粉に混ぜると,

やがて全体が膨れる。』」

 

 

イエスの神の国のたとえです。

 

 

「神の国」は,

 

イエスの宣教においてすでに来ています。

 

 

それは「からし種」のように小さく,

 

「パン種」のように目立たない形ですが,

 

やがて「生長して」大きくなります。

 

 

 

 

 

客と招待する者への教訓

 

(ルカ14:13,14)

 

「宴会を催すときには,

むしろ,貧しい人,体の不自由な人,

足の不自由な人,

目の見えない人を招きなさい。

そうすれば,

その人たちはお返しができないから,

あなたは幸いだ。

正しい者たちが復活するとき,

あなたは報われる。」

 

 

イエス・キリストのたとえによる話です。

 

 

貧しい人を招くのは

 

隣人愛によります。

 

 

「お返しができない」ので,

 

イエスがもう一度来られる時,

 

報われます。

 

 

 

 

見つかった喜び

 

(ルカ15:7)

 

「あなたがたに言いますが,

それと同じように,

ひとりの罪人が悔い改めるなら,

悔い改める必要のない

九十九人の正しい人に

まさる喜びが天にあるのです。」

 

 

罪人が悔い改めることの,

 

神の喜びを,

 

イエスはたとえで話されました。

 

 

☆彡

 

 

(ルカ15:1-10)

 

取税人,罪人たちがみな,

イエスの話を聞こうとして,

みもとに近寄って来た。

すると,パリサイ人,律法学者たちは,

つぶやいてこう言った。

「この人は,罪人たちを受け入れて,

食事までいっしょにする。」

そこでイエスは,

彼らにこのようなたとえを話された。

「あなたがたのうちに

羊を百匹持っている人がいて,

そのうちの一匹をなくしたら,

その人は九十九匹を野原に残して,

いなくなった一匹を見つけるまで

捜し歩かないでしょうか。

見つけたら,大喜びでその羊をかついで,

帰って来て,

友だちや近所の人たちを呼び集め,

『いなくなった羊を見つけましたから,

いっしょに喜んでください』

と言うでしょう。

あなたがたに言いますが,

それと同じように,

ひとりの罪人が悔い改めるなら,

悔い改める必要のない

九十九人の正しい人に

まさる喜びが天にあるのです。

 

 

 

 

神に仕える

 

(ルカ16:13)

 

「どんな召し使いも

二人の主人に仕えることはできない。

一方を憎んで他方を愛するか,

一方に親しんで他方を軽んじるか,

どちらかである。

あなたがたは,

神と富とに仕えることはできない。」

 

 

 

○ 

 

 

10人をいやす

 

(ルカ17:11-19)

 

「そのころイエスは

エルサレムに上られる途中,

サマリヤとガリラヤの境を通られた。

ある村に入ると,

十人のツァラアトに冒された人が

イエスに出会った。

彼らは遠く離れた所に立って,

声を張り上げて,

『イエスさま,先生。

どうぞあわれんでください』

と言った。

イエスはこれを見て言われた。

『行きなさい。

そして自分を祭司に見せなさい。』

彼らは行く途中できよめられた。

そのうちのひとりは,

自分のいやされたことがわかると,

大声で神をほめたたえながら

引き返して来て,

イエスの足もとにひれ伏して感謝した。

彼はサマリヤ人であった。

そこでイエスは言われた。

『十人きよめられたのではないか。

九人はどこにいるのか。

神をあがめるために戻って来た者は,

この外国人のほかには,

だれもいないのか。』

それからその人に言われた。

『立ち上がって,行きなさい。

あなたの信仰が,

あなたを直したのです。』」

 

 

イエスは十人のツァラアト(皮膚病)の

 

人を癒します。

 

 

そのうちの一人が,

 

帰ってきてイエスに感謝します。

 

 

そして,その人に次のように言います。

 

(ルカ17:19)

「立ち上がって,行きなさい。

あなたの信仰が,

あなたを直したのです。」

 

 

 

 

神の国が来る

 

(ルカ17:20-21)

 

「ファリサイ派の人々が,

神の国はいつ来るのかと尋ねたので,

イエスは答えて言われた。

『神の国は,見える形では来ない。

『ここにある』『あそこにある』

と言えるものでもない。

実に,神の国はあなたがたの

間にあるのだ。』」

 

 

「神の国はあなたがたの間にあるのだ。」

 

は,

 

「神の国は,あなたがたのただ中にある」

 

とも訳せます。

 

 

「神の国はあなたがたが

 

手を伸そうとすれば所有可能なのだ」

 

ともいえます。

 

 

神の国はイエスによって到来しています。

 

 

 

 

ザーカイの回心

 

(ルカ19:9,10)

 

「イエスは,彼に言われた。

『きょう,救いがこの家に来ました。

この人もアブラハムの子なのですから。

人の子は,

失われた人を

捜して救うために来たのです。』」

 

 

イエス・キリストは,

 

エリコのザーカイに眼をとめます。

 

 

ザーカイは,

 

憎まれていた取税人でした。

 

 

イエス・キリストは,ザーカイに

 

悔い改めさせ,救いにあずからせます。

 

 

「アブラハムの子」とは,

 

罪を悔改め神に信仰を持つことによって

 

救いにあずかる者です。

 

 

(ルカ19:10)

「人の子は,

失われた人を捜して救うために

来たのです。」

 

 

ルカの福音書の主題となる言葉です

 

 

☆彡

 

 

徴税人ザアカイ

 

(ルカ19:1-10)

 

「それからイエスは,

エリコに入って,町をお通りになった。

ここには,ザアカイという人がいたが,

彼は取税人のかしらで,金持ちであった。

彼は,イエスがどんな方か

見ようとしたが,

背が低かったので,

群衆のために見ることができなかった。

それで,イエスを見るために,

前方に走り出て,

いちじく桑の木に登った。

ちょうどイエスがそこを

通り過ぎようとしておられたからである。

イエスは,ちょうどそこに来られて,

上を見上げて彼に言われた。

『ザアカイ。

急いで降りて来なさい。

きょうは,

あなたの家に

泊まることにしてあるから。』

ザアカイは,急いで降りて来て,

そして大喜びでイエスを迎えた。

これを見て,みなは,

『あの方は

罪人のところに行って客となられた』

と言ってつぶやいた。

ところがザアカイは立って,主に言った。

『主よ。ご覧ください。

私の財産の半分を

貧しい人たちに施します。

また,だれからでも,

私がだまし取った物は,

四倍にして返します。』

イエスは,彼に言われた。

『きょう,救いがこの家に来ました。

この人もアブラハムの子なのですから。

人の子は,失われた人を

捜して救うために来たのです。』