(マルコ11:7,8)
「二人が子ろばを連れて
イエスのところに戻って来て,
その上に自分の服をかけると,
イエスはそれにお乗りになった。
多くの人が自分の服を道に敷き,
また,
ほかの人々は
野原から葉の付いた枝を
切って来て道に敷いた。」
イエスが子ろばに乗り,
救いをもたらす王として,
エルサレムに入ります。
群衆は,
それぞれ服や枝を道に敷いて,
大歓声をあげながら,
王の到来を迎えます。
主イエスの
エルサレム入城の出来事は,
詩編118編と,預言者ゼカリヤの
預言の成就でした。
(ゼカリヤ9:9)口語訳
「シオンの娘よ,大いに喜べ,
エルサレムの娘よ,呼ばわれ。
見よ,あなたの王はあなたの所に来る。
彼は義なる者であって勝利を得,
柔和であって,ろばに乗る。
すなわち,
ろばの子である子馬に乗る。」
一般的に言えば,
王にふさわしい乗り物は
ろばではなく馬でしょう。
足が速く,調教しやすく,
背が高くて見栄えがよいからです。
けれども,
救いをもたらす真の王には
ろばの方が,
しかも子ろばこそが
ふさわしかったのです。
子ろばに乗って登場する
王の預言に続いて,
ゼカリヤ書9章10節は
つぎのように預言します。
「わたしはエフライムから戦車を,
エルサレムから軍馬を断つ。
戦いの弓は断たれ,
諸国の民に平和が告げられる」
(ゼカリヤ9:10)
戦いに用いられる馬ではなく
子ろばに乗って登場します。
ご自身が平和の王であることを
示しました。