(ヨハネ12:24)
「はっきり言っておく。
一粒の麦は,地に落ちて死ななければ,
一粒のままである。
だが,死ねば,多くの実を結ぶ。」
主イエスは,十字架の死を前にされ,
ご自身を地に落ちた
一粒の麦にたとえまっす。
地に落ちるとは,
一粒の麦がそのままであることを,
放棄することです。
自分の存在を地に隠し,
一度完全に自分を否定することです。
神であるにもかかわらず,
十字架の死という完全な
自己否定の道を歩むことで,
罪のあがないと,
私たちに対する無限の愛を
示してくださいました。
イエスが十字架の苦しみの
中からの「多くの実」は,
この私たちです。
十字架における一粒の麦の死が,
私たち多くの救いとなって実っています。
そして,主によって救われた私たちは,
自分の信仰の生涯を,
一粒の麦と見なすことができます。