朝の光,夕べの雲

キリスト教,聖書の記事

ローマ3 9-11章  解説

 

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ローマ9章 
 
 

イスラエル人の特権

 
(ロマ9:4,5口語訳)
「彼らはイスラエル人であって,
子たる身分を授けられることも,
栄光も,もろもろの契約も,
律法を授けられることも,
礼拝も,数々の約束も彼らのもの,
また父祖たちも彼らのものであり,
肉によればキリストもまた
彼らから出られたのである。
万物の上にいます神は,
永遠にほむべきかな,
アァメン。」
 
 
イスラエル人は,神から選ばれ,
 
多くの恵みを受け,
 
特権を与えられたものです。
 
 
「神の栄光」もイスラエル人のものです。
 
 
このとき,イスラエル人は,
 
イエス・キリストを信じていませんでした。
 
 
 
 
救いは神の主権
 
(ローマ9:15,16口語訳)
「神はモーセに言われた,
『わたしは
自分のあわれもうとする者をあわれみ,
いつくしもうとする者を,
いつくしむ』。
ゆえに,それは人間の意志や
努力によるのではなく,
ただ神のあわれみによるのである。」
 
 
 
 
 9章から,
 
ユダヤ人(イスラエルの民)の問題です。
 
 
神に選ばれていたイスラエルの民は,
 
神が遣わしてくださった
 
救い主を退けました。
 
 
この事実に,人々は戸惑っています。
 
 
神に誤りがあったのではないかと
 
考える者もいました。
 
 
このなかで,パウロは
 
神の選びの確かさを述べています。
 
 
神はイスラエルの民を選び,
 
今もあわれみ続けています。
 
 
イエス・キリストを信じる者もまた,
 
神のあわれみは,
 
変わることがありません。
 
 
 
 
選ぶ
 
(ローマ9:18)
「神は
そのあわれもうと思う者をあわれみ,
かたくなにしようと思う者を,
かたくなになさるのである。」
 
 
「ぶどうの木のたとえ」で,
 
イエス・キリストは
 
次のように言っています。
 
 
(ヨハネ15:16)
「あなたがたが
わたしを選んだのではない。
わたしがあなたがたを選んだのである。
そして,あなたがたを立てた。
それは,あなたがたが行って実をむすび,
その実がいつまでも残るためであり,
また,あなたがたがわたしの名によって
父に求めるものはなんでも,
父が与えて下さるためである。」
 
 
 
 
ローマ10章 
 
神の義こそ,救いの力
 
(ローマ10:2-4口語訳)
「わたしは,
彼らが神に対して
熱心であることはあかしするが,
その熱心は
深い知識によるものではない。
なぜなら,
彼らは神の義を知らないで,
自分の義を立てようと努め,
神の義に従わなかったからである。
キリストは,
すべて信じる者に
義を得させるために,
律法の終りとなられたのである。」
 
 
わたしたちは自分で義を造ろうとします。
 
それは,できません。
 
 
わたしたちは神の義を見出し,
 
信仰によって受け入れることによって,
 
義が得られるのです。
 
 
(ローマ10:4 フランシスコ会訳)
「キリストは律法を終わらせました。
それで,信じる者は皆,
正し者とされるのです。」
 
 
 
 
天に昇る
 
(ローマ10:6-13)
「信仰による義は,こう言っている,
『あなたは心のうちで,
だれが天に上るであろうかと言うな』。
それは,
キリストを引き降ろすことである。
また,
『だれが底知れぬ所に
下るであろうかと言うな』。
それは,
キリストを死人の中から
引き上げることである。
では,なんと言っているか。
『言葉はあなたの近くにある。
あなたの口にあり,心にある』。
この言葉とは,
わたしたちが宣べ伝えている
信仰の言葉である。
すなわち,自分の口で,
イエスは主であると告白し,
自分の心で,
神が死人の中から
イエスをよみがえらせたと
信じるなら,
あなたは救われる。
なぜなら,人は心に信じて義とされ,
口で告白して救われるからである。
聖書は,
「すべて彼を信じる者は,
失望に終ることがない」と言っている。
ユダヤ人とギリシヤ人との差別はない。
同一の主が万民の主であって,
彼を呼び求めるすべての人を
豊かに恵んで下さるからである。
なぜなら,
『主の御名を呼び求める者は,
すべて救われる』とあるからである。
 
 
イエス・キリストは復活の後,
 
天に昇りました。
 
 
(ヨハネ14:1-4)
「あなたがたは,心を騒がせないがよい。
神を信じ,またわたしを信じなさい。 
わたしの父の家には,
すまいがたくさんある。
もしなかったならば,
わたしはそう言っておいたであろう。
あなたがたのために,
場所を用意しに行くのだから。 
そして,行って,
場所の用意ができたならば,
またきて,
あなたがたをわたしのところに迎えよう。
わたしのおる所に
あなたがたもおらせるためである。 
わたしがどこへ行くのか,
その道はあなたがたにわかっている」。
 
 
 
 
ローマ11章 
 
(ローマ11:17,18)
「もしある枝が切り去られて,
野生のオリブであるあなたが
それにつがれ,
オリブの根の豊かな養分に
あずかっているとすれば,
あなたはその枝に対して
誇ってはならない。
たとえ誇るとしても,
あなたが根をささえているのではなく,
根があなたをささえているのである。」
 
 
異邦人が
 
イエス・キリストと一つとなる例えです。
 
 
イエスは次のように言っています。
 
 
(ヨハネ15:5)
「わたしはぶどうの木,
あなたがたはその枝である。
もし人がわたしにつながっており,
またわたしが
その人とつながっておれば,
その人は実を豊かに結ぶようになる。
わたしから離れては,
あなたがたは
何一つできないからである。」
 
 
 
 
神の慈愛
 
(ローマ11:22口語訳)
「神の慈愛と峻厳とを見よ。
神の峻厳は
倒れた者たちに向けられ,
神の慈愛は,
もしあなたが
その慈愛にとどまっているなら,
あなたに向けられる。
そうでないと,
あなたも切り取られるであろう。」
 
 
イエス・キリストを信じる者には,
 
神の慈愛にとどまることが大切です。
 
 
 ○
 
 
イスラエルの救い
 
(ローマ11:25,26口語)
「兄弟たちよ。
あなたがたが知者だと
自負することのないために,
この奥義を
知らないでいてもらいたくない。
一部のイスラエル人が
かたくなになったのは,
異邦人が全部救われるに
至る時までのことであって,
こうして,イスラエル人は,
すべて救われるであろう。
すなわち,次のように書いてある,
『救う者がシオンからきて,
ヤコブから
不信心を追い払うであろう。』」
 
 
イスラエルの民を救うという神の約束は,
 
破られることはありません。
 
 
イスラエル人はすべて救われるといいます。
 
 
イスラエル人にリバイバルが起き,
 
イスラエル人もまた,
 
イエス・キリストを信じることによって
 
救われるのです。
 
 
 
 
神の栄光
 
(ロマ11:36 口語訳)
「万物は,神からいで,
神によって成り,
神に帰するのである。
栄光がとこしえに神にあるように,
アァメン。」
 
 
イスラエルの問題の終わりの宣言です。
 
 
 
2019-12-16