
(マルコ6:49-50)
「弟子たちは,
イエスが湖の上を
歩いておられるのを見て,
幽霊だと思い,叫び声をあげた。
というのは,
みなイエスを見て
おびえてしまったからである。
しかし,
イエスはすぐに彼らに話しかけ,
『しっかりしなさい。
わたしだ。恐れることはない。』
と言われた。」
イエスの弟子たちは,
イエスが海の上を歩かれるのを見ました。
イエスは「湖の上を歩いて」
弟子たちを助けに来てくださいます。
☆
「通り過ぎる」(6:48)とは,
神があらわれる(神顕現)ときの
特有な表現です。
(出33:19,22,Ⅰ列19:11)
「わたしだ」(6:50)
(〈ギ〉エゴー・エイミ)も,
神の自己啓示の表現です。
(出3:14,ヨハ8:24),
「恐れることはない」(6:50)も,
神がご自身を顕現される時に
たびたび用いる言葉です。

☆彡
湖の上を歩く
(マルコ6:45-52)
「それからすぐに,
イエスは弟子たちを強いて舟に乗り込ませ,
先に向こう岸のベツサイダに行かせ,
ご自分は,
その間に群衆を解散させておられた。
それから,群衆に別れ,祈るために,
そこを去って山のほうに向かわれた。
夕方になったころ,
舟は湖の真中に出ており,
イエスだけが陸地におられた。
イエスは,弟子たちが,
向かい風のために
漕ぎあぐねているのをご覧になり,
夜中の三時ごろ,湖の上を歩いて,
彼らに近づいて行かれたが,
そのままそばを
通り過ぎようとのおつもりであった。
しかし,弟子たちは,
イエスが湖の上を歩いておられるのを見て,
幽霊だと思い,叫び声をあげた。
というのは,
みなイエスを見て
おびえてしまったからである。
しかし,イエスはすぐに彼らに話しかけ,
『しっかりしなさい。
わたしだ。恐れることはない。』
と言われた。
そして舟に乗り込まれると,風がやんだ。
彼らの心中の驚きは非常なものであった。
というのは,
彼らはまだパンのことから
悟るところがなく,
その心は堅く閉じていたからである。」
2020-10-30