敵を愛しなさい
(マタイ5:43,44)
「『自分の隣人を愛し,
自分の敵を憎め』
と言われたのを,
あなたがたは聞いています。
しかし,
わたしはあなたがたに言います。
自分の敵を愛し,
迫害する者のために祈りなさい。」
「敵を愛する」ためには.
敵を執り成し祈ることによります。
いのりによって,敵の代理人となります。
キリストは,この愛に満ちていました。
(ルカ23:34口語訳)
「そのとき,イエスは言われた,
『父よ,彼らをおゆるしください。
彼らは何をしているのか,
わからずにいるのです』。
人々はイエスの着物を
くじ引きで分け合った」。
最後に,イエスは自分の敵さえも愛するようにと言います。(43‐48),
それは,人を分け隔てせず,
「悪い人にも……正しくない人にも」(45)太陽や雨という恩恵を与える神の愛に倣うものです。
取税人のように自分の利益しか考えない者でも,
自分を愛してくれる者は愛するし,
神を恐れない異邦人でも自分の仲間にはあいさつをします。
限定された愛は特別なことではない,神の子とされた者は父である神に似て,相手の態度によって自分の態度を変えない〈完全〉(48)な愛を持つ者と変えられます。
☆彡
(マタイ5:43-48)
『自分の隣人を愛し,自分の敵を憎め』
と言われたのを,
あなたがたは聞いています。
しかし,わたしはあなたがたに言います。
自分の敵を愛し,迫害する者のために祈りなさい。
それでこそ,
天におられるあなたがたの父の子どもになれるのです。
天の父は,悪い人にも良い人にも太陽を上らせ,
正しい人にも正しくない人にも雨を降らせてくださるからです。
自分を愛してくれる者を愛したからといって,
何の報いが受けられるでしょう。
取税人でも,
同じことをしているではありませんか。
また,自分の兄弟にだけあいさつしたからといって,
どれだけまさったことをしたのでしょう。
異邦人でも同じことをするではありませんか。
だから,あなたがたは,
天の父が完全なように,完全でありなさい。