朝の光,夕べの雲

キリスト教,聖書の記事

ユダ,人質になろうとする (創世記44:33)

f:id:john3-16:20220306195100j:plain



 

(創世記44:33)

「どうか,

しもべをこの子供の代りに,

わが主の奴隷としてとどまらせ,

この子供を兄弟たちと一緒に

上り行かせてください,」

 

 

ユダは,ベニヤミンに代わって,

自分が人質になろうとしました。

 

何年も前にヨセフを奴隷に

売り渡したときの首謀者でした。

 

 

☆彡

 

 

(創世記37:26,27)

「そこでユダは兄弟たちに言った,

『われわれが弟を殺し,

その血を隠して何の益があろう。

さあ,われわれは

彼をイシマエルびとに売ろう。

彼はわれわれの兄弟,

われわれの肉身だから,

彼に手を下してはならない』。

兄弟たちはこれを聞き入れた。」

 

 

 

ヨセフの出来事は

あらゆる文学中,

最も美しい物語の一つだと言われます。

 

 

ユダの嘆願

 

(創世記37:26,27口語訳)

 そこでユダは兄弟たちに言った,

「われわれが弟を殺し,

その血を隠して何の益があろう。

さあ,われわれは彼をイシマエルびとに売ろう。

彼はわれわれの兄弟,

われわれの肉身だから,

彼に手を下してはならない」。

兄弟たちはこれを聞き入れた。

 

 

☆彡

 

(創世記44:18-34口語訳)

「この時ユダは彼に近づいて言った,

「ああ,わが主よ,

どうぞわが主の耳にひとこと

言わせてください。

しもべをおこらないでください。

あなたはパロのようなかたです。

わが主はしもべらに尋ねて,

『父があるか,また弟があるか』

と言われたので,

われわれはわが主に言いました,

『われわれには老齢の父があり,

また年寄り子の弟があります。

その兄は死んで,

同じ母の子で残っているのは,

ただこれだけですから

父はこれを愛しています』。

その時あなたはしもべらに言われました,

『その者をわたしの所へ連れてきなさい。

わたしはこの目で彼を見よう』。

われわれはわが主に言いました。

『その子供は父を離れることができません。

もし父を離れたら父は死ぬでしょう』。

しかし,

あなたはしもべらに言われました,

『末の弟が一緒に下ってこなければ,

おまえたちは

再びわたしの顔を見ることはできない』。

それで

あなたのしもべである父のもとに上って,

わが主の言葉を彼に告げました。

ところで,

父が『おまえたちは再び行って,

われわれのために

少しの食糧を買ってくるように』

と言ったので,

われわれは言いました,

『われわれは下って行けません。

もし末の弟が

一緒であれば行きましょう。

末の弟が一緒でなければ,

あの人の顔を見ることができません』。

あなたのしもべである父は言いました,

『おまえたちの知っているとおり,

妻はわたしにふたりの子を産んだ。

ひとりは外へ出たが,

きっと裂き殺されたのだと思う。

わたしは今になっても彼を見ない。

もしおまえたちが

この子をもわたしから取って行って,

彼が災に会えば,おまえたちは,

しらがのわたしを悲しんで

陰府に下らせるであろう』。

わたしがあなたのしもべである

父のもとに帰って行くとき,

もしこの子供が一緒にいなかったら,

どうなるでしょう。

父の魂は子供の魂に結ばれているのです。

この子供がわれわれと一緒にいないのを見たら,

父は死ぬでしょう。

そうすればしもべらは,

あなたのしもべであるしらがの父を

悲しんで陰府に下らせることになるでしょう。

しもべは父にこの子供の身を請け合って

『もしわたしがこの子を

あなたのもとに連れ帰らなかったら,

わたしは父に対して

永久に罪を負いましょう』

と言ったのです。

どうか,しもべをこの子供の代りに,

わが主の奴隷としてとどまらせ,

この子供を兄弟たちと一緒に

上り行かせてください,

この子供を連れずに,

どうしてわたしは

父のもとに上り行くことができましょう。

父が災に会うのを見るに忍びません」。