（ルカ２０：４１－４３） 口語訳
イエスは彼らに言われた，
「どうして人々はキリストを
ダビデの子だと言うのか。
ダビデ自身が詩篇の中で言っている，
『主はわが主に仰せになった，
あなたの敵をあなたの足台とする時までは，
わたしの右に座していなさい。』
このように，
ダビデはキリストを主と呼んでいる。
それなら，
どうしてキリストは
ダビデの子であろうか」。
イエス・キリストは，
「ダビデの子にホサナ」
という歓呼の声のなか，
王としてエルサレムに入城しました。
しかし，イエスを認めない祭司長，
律法学者たちから次々と
議論をふっかけられます。
ほどなくして，
「ぶどう園と農夫のたとえ」
で暗示されたとおり，
十字架につけられ，
殺されてしまいます。
多くの人が，
イエスの「王らしくない」点に
つまずきます。
人びとが求めていた救い主は，
ダビデのような王であったのです。
イスラエルをローマ帝国から
軍事力によって救い出す王です。
しかし，
イエスは，キリストであるご自分のことを，
ダビデの主であり，
ダビデ王をも凌駕する者だと語りました。
神の国の支配者としての王です。
そして，天の父なる神が，
十字架で死なれた主を復活させ，
ご自分の右の座に着き，
キリストに逆らう敵を屈服させられます。
父なる神が，主の言葉通り，
主がダビデ以上の「王の王」
であることを証明してくださいました。
キリストを王とする神の力は，
弱さを抱えている私たちにも及びます。
救いは，人からではなく神から到来します。
ダビデの詩編とは次の通りです。
詩編１１０：１ （口語訳）
「主はわが主に言われる，
『わたしがあなたのもろもろの敵を
あなたの足台とするまで，
わたしの右に座せよ』と。」
2020-11-29
