いつくしみとまこと
(箴言16:6)
「いつくしみとまことによって,
とがはあがなわれる,
主を恐れることによって,
人は悪を免れる。」
「恐れる」とは,
神を敬い畏れることです。
(箴言16:6 新改訳)
「恵みとまことによって,
咎は贖われる。
主を恐れることによって,
人は悪を離れる。」
○
業を主にゆだねよ
(箴言16:3)
「あなたの業を主にゆだねれば,
計らうことは固く立つ。」
神の全能に
わたしたちは
業をゆだねなさいといいます。
(詩編37:5)
「あなたの道を主にゆだねよ。
主に信頼せよ。
主が成し遂げてくださる。」
受肉したイエス・キリストが道です。
○
銀にはるつぼ
(箴言17:3)
「銀にはるつぼ,金には炉,
人の心をためすのは主。」
銀や金は炉で精錬されて,
純度の高い物になります。
同じように人の心も,
心を主にためされないといけません。
不順なものを
取り除いてもらわなければいけません。
(1ペテロ1:7)
「あなたがたの信仰の試練は,
火で精錬されつつ
なお朽ちて行く金よりも尊く,
イエス・キリストの現れのときに
称賛と光栄と栄誉になることが
わかります。」
○
心の冷静な人
(箴言17:27)
「言葉を少なくする者は知識のある者,
心の冷静な人はさとき人である。」
言葉をひかえることを教えています。
(詩編39:1,2)
「わたしは言った,
『舌をもって罪を犯さないために,
わたしの道を慎み,
悪しき者のわたしの前にある間は
わたしの口にくつわをかけよう』と。
わたしは黙して物言わず,
むなしく沈黙を守った。
しかし,
わたしの悩みはさらにひどくなり,』」
○
「おのれを閉ざす者」
(箴言18:1,2)
「おのれを閉ざす者は
自分の欲望のままに求め,
すべてのすぐれた知性と仲たがいする。
愚かな者は英知を喜ばない。
ただ自分の意見だけを表わす。」
「おのれを閉ざす者」とは,
直訳すると「自分を人から分離させる者」
となります。
「おのれを閉ざす者」は,
自己中心に陥り
他人の意見を聞こうとしません。
○
貧しい人に与えること
(箴言19:17)
「貧しい者をあわれむ者は主に貸すのだ,
その施しは主が償われる。」
神からの報いは,神からの愛であり,
私たちの人への愛です。
施しをする貧しい人々を助けることは,
主に仕える一つの方法です。
そうする人に神は報いてくださいます。
(詩編41:1)
「貧しい者をかえりみる人は
さいわいである。
主はそのような人を
悩みの日に救い出される。」
○
罪は清められる
(箴言20:9)
「だれが
『わたしは自分の心を清めた,
わたしの罪は清められた』
ということができようか。」
罪のない者はいないし,
自分で自分を救うことのできる人はいません。
(ローマ3:9)
「すると,どうなるのか。
わたしたちには
何かまさったところがあるのか。
絶対にない。
ユダヤ人もギリシヤ人も,
ことごとく罪の下にあることを,
わたしたちはすでに指摘した。」
(1ヨハネ1:8,9)
「もし,罪がないと言うなら,
それは自分を欺くことであって,
真理はわたしたちのうちにない。
もし,
わたしたちが自分の罪を告白するならば,
神は真実で正しいかたであるから,
その罪をゆるし,
すべての不義から
わたしたちをきよめて下さる。」
○
正義と広義
(箴言21:3)
「正義と公平を行うことは,
犠牲にもまさって主に喜ばれる。」
正義と公平を行うことを勧めています。
(ホセア6:6)
「わたしはいつくしみを喜び,
犠牲を喜ばない。
燔祭よりもむしろ神を知ることを喜ぶ。」
(ヨハネ17:3)
「永遠の命とは,唯一の,
まことの神でいますあなたと,
また,あなたがつかわされた
イエス・キリストとを
知ることであります。」
○
恵む者
(箴言22:9)
「人を見て恵む者はめぐまれる,
自分のパンを
貧しい人に与えるからである。」
他の人々の必要や利益にも
気を配る人を神は祝福します。
(ピリピ2:3-5)
「何事も党派心や虚栄からするのでなく,
へりくだった心をもって
互に人を自分よりすぐれた者としなさい。
おのおの,自分のことばかりでなく,
他人のことも考えなさい。
キリスト・イエスにあって
いだいているのと同じ思いを,
あなたがたの間でも互に生かしなさい。」
○
「望みは断ち切られない」
(箴言23:17,18)
「あなたは心のうちで
罪人をねたんではならない。
ただ主をいつも恐れていよ。
確かに終わりがある。
あなたの望みは断ち切られることはない。」
主を恐れる者は,終末の時は,
主からの報いがありますので,
望みを捨ててはいけないといいます。
○
正しいものは起き上がる
(箴言24:15,16)
「悪しき者がするように,
正しい者の家をうかがってはならない,
その住む所に乱暴をしてはならない。
正しい者は七たび倒れても,
また起きあがる,
しかし,悪しき者は災によって滅びる。」
正しい者と悪しき者を比べています。
(2コリント4:8,9)
「わたしたちは,
四方から患難を受けても窮しない。
途方にくれても行き詰まらない。
迫害に会っても見捨てられない。
倒されても滅びない。」
○
事を隠す
(箴言25:2)
「事を隠すのは神の誉であり,
事を窮めるのは王の誉である。」
神の定めたことは,
人間の限界ある知恵では知り得ません。
(ローマ11:33)
「ああ深いかな,
神の知恵と知識との富は。
そのさばきは窮めがたく,
その道は測りがたい。」
○
知恵
(箴言26:12)
「自分の目に自らを
知恵ある者とする人を,
あなたは見るか,
彼よりもかえって
愚かな人に望みがある。」
知恵は聖霊が与えてくださいます。
(ヨハネ16:8-11)
「それがきたら,
罪と義とさばきとについて,
世の人の目を開くであろう。
罪についてと言ったのは,
彼らがわたしを信じないからである。
義についてと言ったのは,
わたしが父のみもとに行き,
あなたがたは,
もはやわたしを見なくなるからである。
さばきについてと言ったのは,
この世の君がさばかれるからである。」
○
あすのことを誇るな
(箴言27:1)
「あすのことを誇るな。
一日のうちに何が起こるか,
あなたは知らないからだ。」
わたしたちは,
自分の未来を知ることが出来ません。
ですから,すべてを主にゆだね,
主の導きに従う謙虚さが必要です。
自分の計画をむやみに誇るなと言います。
(ルカ12:19,20)
「そして,自分のたましいにこう言おう。
『たましいよ。
これから先何年分もいっぱい物がためられた。
さあ,安心して,食べて,飲んで,楽しめ。』
しかし神は彼に言われた。
『愚か者。
おまえのたましいは,
今夜おまえから取り去られる。
そうしたら,
おまえが用意した物は,
いったいだれのものになるのか。』」
(ヤコブ4:13,14)
「聞きなさい。
『きょうか,あす,これこれの町に行き,
そこに一年いて,商売をして,もうけよう』
と言う人たち。
あなたがたには,
あすのことはわからないのです。
あなたがたのいのちは,
いったいどのようなものですか。
あなたがたは,しばらくの間現れて,
それから消えてしまう霧にすぎません。
むしろ,あなたがたはこう言うべきです。
『主のみこころなら,私たちは生きていて,
このことを,
または,あのことをしよう。』」
○
貧しい者に施す者
(箴言28;27)
「貧しい者に施す者は物に不足しない,
目をおおって見ない人は
多くののろいをうける。」
(2コリント8:2)
「彼らは,
患難のために激しい試錬をうけたが,
その満ちあふれる喜びは,
極度の貧しさにもかかわらず,
あふれ出て惜しみなく施す
富となったのである。」
○
幻
(箴言29:18)
「幻がなければ,
民はほしいままにふるまう。
しかし律法を守る者は幸いである。」
幻は神を信じる者に与えられた啓示です。
(箴言29:28新共同訳)
「幻がなければ民は堕落する。
教えを守る者は幸いである。」
「幻(ビジョン)がないと国民は,
堕落してしまうといいます。
○
その名は何か
(箴言30:4)
「天にのぼったり,
下ったりしたのはだれか,
風をこぶしの中に集めたのはだれか,
水を着物に包んだのはだれか,
地のすべての限界を定めた者はだれか,
その名は何か,その子の名は何か,
あなたは確かにそれを知っている。」
この言葉は,ヨブ記38章に似ています。
天地を造り支配しているのは,
神であり神の子です。
(1ヨハネ5:20)
「神の子がきて,
真実なかたを知る知力を
わたしたちに授けて下さったことも,
知っている。
そして,わたしたちは,真実なかたにおり,
御子イエス・キリストにおるのである。
このかたは真実な神であり,
永遠のいのちである。」
○
酒を飲む
(箴言31:4,5)
「レムエルよ,酒を飲むのは,
王のすることではない,
王のすることではない,
濃い酒を求めるのは
君たる者のすることではない。
彼らは酒を飲んで,おきてを忘れ,
すべて悩む者のさばきを曲げる。」
指導者に神が求められるおきてです。
飲酒の害の戒めです。
2021-10-22